アザマト シャキロフ の投稿記事一覧
ウクライナ情勢の背景と今後の展開 (4) ー ロシア国内で日欧米等の制裁措置に従えば刑事責任に問われる?
2022年7月25日 外国法制(ロシア) アザマト シャキロフ (10)
ロシアは、2014年のクリミア併合以降、日本や欧米等から大規模な経済制裁を受けており、2022年2月24日のウクライナ侵攻により、これらの経済制裁がさらに強化されました。これらの制裁への対抗措置として、ロシアの議会は、日欧米等の制裁をロシア国内で遵守する者に対して刑事責任を問うことを可能にする法案を審議しています。
ウクライナ情勢の背景と今後の展開 (3) ー ロシアにおける並行輸入が可能に
2022年7月22日 外国法制(ロシア) アザマト シャキロフ (10)
ロシアは、2014年のクリミア併合以降、日本や欧米等から一定品目の輸入制限に関する大規模な経済制裁を受けており、2022年2月24日のウクライナ侵攻により、輸出禁止・規制品目リストが大幅に増加され、日常生活に至るまで多大な影響を受けました。これによって、ロシア国内で必要な商品・製品の欠如を避けるために、ロシアが並行輸入を正式に合法化したことについて、本稿で解説したいと思います。
ウクライナ情勢の背景と今後の展開 (2) ー 通貨規制に関するロシアの対抗措置(2022年6月27日現在)
2022年6月29日 外国法制(ロシア) アザマト シャキロフ (10)
2014年のクリミア併合以降、また、2022年2月24日のウクライナ侵攻により日本や欧米等から大規模な経済制裁を受けています。これらの制裁は、ロシアのルーブルに影響し、急落につながったため、ロシアは厳格な通貨規制の措置をとっています。本稿では、これらの規制内容について紹介したいと思います。
ウクライナ情勢の背景と今後の展開 (1) ー 軍事衝突に至った歴史的な背景
2022年3月14日 外国法制(ロシア) アザマト シャキロフ (10)
2022年2月24日に、ロシアによるウクライナへの軍事行動が始まったことが世界の注目を浴びています。ロシアとウクライナの緊張関係は、数十年前から火種がありました。この紛争の日本企業への影響を考えるにあたっては、まず、両国間の歴史的な背景を理解しておくことが重要です。
ロシア知的財産法 (6) — 商標権の処分に関する契約の概要と商標権の譲渡及び担保設定
2021年7月15日 外国法制(ロシア)実務ノウハウ(知財・IT) アザマト シャキロフ (10)
ロシアで商標を移転することによって、事業者は、商標の売却から利益を享受したり、事業活動の領域を拡大したり、投資家を誘致したり、企業合併したり、外国企業との取引により税金対策を企画したりする目的がよくみられます。本稿では、その商標を移転することによって、適用されるロシア民法の一般的な規定、商標移転に関する契約種類、契約要件や関連する手続などについて解説します。
ロシア知的財産法 (5) – ロシア商標制度の概要(Товарный знак)
2019年2月13日 外国法制(ロシア)実務ノウハウ(知財・IT) アザマト シャキロフ (10)
本稿では、ロシアにおける商標制度について紹介するとともに、一般の事業者が商標(サービスマークを含む)のような識別手段の使用や保護を受ける際に直面する主要な問題について解説します。
ロシア知的財産法 (4) – 特許法に関する制度紹介 (Патентное право)
2018年4月23日 外国法制(ロシア)実務ノウハウ(知財・IT) アザマト シャキロフ (10)
本稿では、ロシアにおいて特許権の対象となる発明(изобретение)、実用新案(полезная модель)および工業意匠(промышленный образец)を取り上げ、それぞれの法的効力を発生させるための要件や他の注意点について解説します。また、特許権の内容としてどのような権利があり、どのような法的保護を受けられるかに焦点を当てたいと思います。
ロシア知的財産法 (3) – ロシア著作隣接権(смежные права)
2018年3月7日 外国法制(ロシア)実務ノウハウ(知財・IT) アザマト シャキロフ (10)
日本と同様、ロシアでも著作権に隣接する権利(著作隣接権)が認識されています。著作隣接権は、特許権などと比較すると、一般の人でもよく直面する、知的財産権の中で重要な権利といえます。たとえば、音楽プレーヤー、ラジオ、テレビ番組や演出時に流れる音楽等は、これらのすべてが著作隣接権のもとで保護を受けます。
ロシア知的財産法 (2) – ロシア著作権法の体系及び実務的特徴
2018年1月30日 外国法制(ロシア)実務ノウハウ(知財・IT) アザマト シャキロフ (10)
前回のロシアの知的財産制度について紹介したように、1995年よりロシア連邦がベルヌ条約に加盟した後、著作権に関して様々な改正が行われました。そして、2006年より、著作権、特許権、商標権、意匠権等の知的財産権に関する個別法が廃止され、ロシア連邦民法典の第4部を追加し、知的財産権に関する規定を設けました。 ロシア連邦の著作権制度は、とりわけ同国がWTOに加盟した2012年以降、国際的な基準に沿って構築されていますが、日本の著作権法とはかなり概念が異なりますので、ここでは、その制度について説明していきます。
ロシア知的財産法 (1) – ロシア知的財産法の体系
2016年8月19日 外国法制(ロシア)実務ノウハウ(知財・IT) アザマト シャキロフ (10)
シリーズでロシア連邦の知的財産法に関する法制度・概要を紹介していきたいと思います。第1回となる今回は、ロシア知的財産法の体系を紹介するとともに、権利の譲渡やライセンスにおける留意点を指摘したいと思います。