タグ : 不当訴訟

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知的財産訴訟の国際裁判管轄に関する「LegalForce」事件東京地裁判決について
2025年6月25日 裁判例情報(商標・不正競争) 飯島 歩 (135)
東京地方裁判所民事第46部(高橋彩裁判長)は、令和7年(2025年)1月14日、日本の登録商標や日本でサービスを提供する会社の商品等表示の外国企業による使用の差止請求や損害賠償請求について、日本の裁判所に国際裁判管轄がないとして請求を却下する判決をしました。なお、判決は、ドメイン名の不正取得行為については国際裁判管轄を認めましたが、本案で図利加害目的を否定し、請求を棄却しています。
特許権侵害訴訟の提起が不法行為にあたるとして被告の特許権者に対する損害賠償請求を認容した漏水位置検知装置事件大阪地裁判決について
2022年1月31日 裁判例情報(特許・意匠) 飯島 歩 (135)
大阪地方裁判所第26民事部(杉浦正樹裁判長)は、令和3年9月6日、特許権侵害訴訟を提起した特許権者が、その主張に根拠がないことを容易に知り得たのに、被告の事業展開を妨げる目的であえて訴訟提起したものとし、訴訟提起が不法行為であるとして、被告の特許権者に対する損害賠償請求を50万円の限度で認容する判決をしました。
冒認特許権の行使と不当訴訟に関する「螺旋状コイルインサートの製造方法」事件東京地裁判決について
2018年3月22日 裁判例情報(特許・意匠) 飯島 歩 (135)
東京地方裁判所民事第40部(佐藤達文裁判長)は、冒認出願によって得た特許権を行使した特許権者に対し、冒認特許であることを「知りながら、又は通常人であれば容易にそのことを知り得たといえるのにあえて訴えを提起した」ことは裁判制度の趣旨目的に照らして著しく相当性を欠くものとして、不法行為に基づく損害賠償を命じました。


