月別アーカイブ: 2017年7月
イノベンティア・リーガル・アップデートでは、有益な法律情報をいち早くピックアップし、分かりやすく解説します。
トマト含有飲料の特許についてサポート要件違反の無効理由があると判断した知財高裁判決(トマト含有飲料事件)について
2017年7月31日 裁判例情報(特許・意匠) 藤田 知美 (31)
知的財産高等裁判所は、本年(2017年)6月8日、特許庁が無効審判不成立(特許有効)と判断したトマト含有飲料の特許について、サポート要件違反の無効理由があると判断し、審決を取り消す判決を下しました。
事実審の口頭弁論終結後の訂正審決の確定を理由に事実審の判断を争う主張を退けた最高裁判決(シートカッター事件)について
2017年7月17日 裁判例情報(特許・意匠) 松下 外 (17)
平成29年(本年)7月10日、最高裁は、特許権者が事実審で訂正の再抗弁を主張しなかった場合に、後の訂正審決等の確定が再審理由にあたるとの主張を退ける判決を下しました。本判決は、訂正の再抗弁の早期の主張を促すものとして、実務上重大な影響を有するものです。
「PPAP」「都民ファースト」の商標出願はどうなるのか – 瑕疵ある商標出願の取扱い
2017年7月10日 立法・政策動向(知財・IT) 飯島 歩 (126)
「PPAP」や「都民ファースト」など、おびただしい数の他人の商標の出願を繰り返すベストライセンス社。このような商標出願はどのように取り扱われ、正当な商標の使用者の出願はどうなるのか、特許庁の最近の取扱いを解説しました。
特許権の消尽に関するLexmark事件米連邦最高裁判所判決について (2) – 特許権の国際消尽
2017年7月6日 外国法制(米国)裁判例情報(特許・意匠) 飯島 歩 (126)
Lexmark事件最高裁判決の続編です。今回は、同判決で判断が示された特許権の消尽を巡る2つの重要な論点のうち、国際消尽の問題について解説します。