概要

溝上武尊弁護士が、一般財団法人経済産業調査会主催のセミナー「知的財産権と独占禁止法~具体的事例と近時のトピックスの紹介を中心に~」において講師を務めます。

近年、企業の知財活動において、ライセンス、共同研究開発、標準化・パテントプールなど、他社との協同が必要となる場面は増加の一途を辿っています。その際に作成される契約の条項は複雑化が進んでおり、例えば特許ライセンス契約においては、特許権者であるライセンサーは、特許権の価値の維持や増大を企図して、多種多様な制限を希望することがあります。

そのような制限をライセンシーに課すにあたり、独占禁止法違反の有無が問題となる場面が少なくありません。実際、ライセンス契約等の作成にあたり、独占禁止法の条文や公正取引委員会(公取委)のガイドラインを参照しておられる方も多いかと思います。しかし、独占禁止法の条文は他の法律に比べて格段に抽象的であり、また、公取委ガイドラインも独占禁止法違反の有無について明確に説明するものではないため、実務における適法/違法の線引きは容易ではありません。

そこで、本セミナーでは、企業知財部・法務部の方を対象に、「知的財産権と独占禁止法」の問題について、過去の判決・公取委審決・公取委相談事例において判断が示された具体的事例を解説することにより、具体的事例との関係でこの問題に取り組むための視点を提供するとともに、クアルコム事件審決(2019年)や公取委の報告書といった「知的財産権と独占禁止法」に関する近時のトピックスについて紹介します。

「知的財産権と独占禁止法」の問題について既に一定の知識をお持ちの方も、これから知的財産権に関する契約実務に取り組もうとする方も、この機会に、ぜひご参加ください。

※本セミナーは、本年5月14日開催予定であったセミナーが昨今の状況により延期となっていたため、これをオンラインで開催するものです。

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セミナーの詳細

日 時 2021年1月22日(金)  14:00-16:30
方 法 Zoomによるオンラインセミナー
弊所からの登壇者 講師: 溝上 武尊

弁護士法人イノベンティア
弁護士
大阪大学 法学部 法学科・卒業 (法学士) (2010年3月)
京都大学 大学院法学研究科法曹養成専攻・修了 (法務博士) (2012年3月)
弁護士法人イノベンティア・アソシエイト (2018年4月-)
大阪弁護士会 知的財産委員会・副委員長 (2019年4月-)
大阪弁護士会独占禁止法実務研究会・会員 (2019年6月-)
取扱分野: 知的財産法・国際取引法・紛争解決

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