一般社団法人産業環境管理協会の環境管理2024年4月号に溝上武尊弁護士執筆の「独占禁止法入門」が掲載されました。

カルテルや談合に関する報道などで見かける独占禁止法という法律は、「独占」を「禁止」するという単純なものではなく、人為的に競争を無くす行為やそのおそれがある行為を規制しています。違反の成否の決め手は競争へのマイナス効果の有無にあり、そのような効果の発生パターンには「競争回避」「競争者排除」「優越的地位濫用」「手段不公正」があります。

本稿では、それらの概念を中心に同法の基本的な考え方を解説したうえで、違反リスクが高い行為(価格カルテルや再販売価格拘束)や違反の成否が微妙な行為(相互OEM供給や販売地域制限)を紹介しています。