概要

飯島歩弁護士が、日本ライセンス協会(LES)主催の第468回関西月例研究会「ドワンゴ事件判決 − 越境サービスの留意点と特許戦略」の講師を務めます。

特許法を始めとする知的財産法制においては、各国・地域で与えられた権利がその国・地域における行為に対してのみ及ぶとする属地主義が採用されており、国外の行為については保護を受けられないのが原則です。

しかし、インターネット上のサービスは、そのシステムが世界のどこで構築されていても、利用における国境はないため、システムが海外にあることを理由にサービスを享受できる国・地域で規制することができなければ、そのシステムについての特許権者の利益は毀損されます。

この問題について、知財高裁は、ドワンゴが動画配信にかかる特許権の侵害を理由にFC2を訴えた事件において、初めて第三者意見募集制度を用い、今年5月、システムの一部(サーバ)が国外にあったとしても、我が国の特許権の侵害に該当する場合があること、そして、その場合に該当するか否かを判断するための考慮要素を示す大合議判決をしました。

本講演では、本判決及びその背景にある属地主義やそれに関連する法律問題について詳しく解説するともに、本判決をふまえたインターネット上の越境サービスの留意点と、権利者側の対応についてお話しします。

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セミナーの詳細

日 時 2023年10月2日(月) 14:00-17:00
場 所 大阪科学技術センター 4階401号室 大阪市西区靱本町1-8-4
弊所からの登壇者 講師: 飯島 歩
弁護士法人イノベンティア シニア・パートナー
弁護士・弁理士・ニューヨーク州弁護士
京都大学 法学部・卒業 (法学士) (1992年9月)
デューク大学 ロースクール・修了 (LL.M.) (2001年5月)
特許庁 制度改正審議室・法制専門官 (2002年7月-2003年6月)
弁護士法人イノベンティア・シニア・パートナー(代表社員) (2016年4月-2017年8月)
弁護士法人イノベンティア・シニア・パートナー (代表社員兼グループ代表) (2017年9月-)
取扱分野: 知的財産法・紛争解決
アクセス 大阪科学技術センター 4階401号室 大阪市西区靱本町1-8-4