イノベンティアは、本日、創立9周年を迎え、いよいよ10年目に入ることとなりました。まだまだ歴史の浅い事務所ではありますが、開業から現在に至るまで、さまざまな問題に直面する中、今日に至ることができたのは、ひとえに事務所を支えてくださった関係者の皆様のお陰です。改めまして、心より御礼申し上げます。
世界に目を向けると、昨年から今年にかけては、混沌とした時代の幕開けともいうべき時期となり、軍事的にも、経済的にも、国際情勢が急激に不透明感を増しています。特に、今年に入ってからは、米国に、かつての孤立主義への回帰とも感じられる急激な動きが見られ、同国のリーダーシップで成り立ってきた世界秩序に重大な変容をもたらすことも想定されます。このような状況が各社の事業活動に影響しないとは考えられず、クライアントの皆様におかれましても、現在の情勢が今後の事業活動にどのようなインパクトを与えるのか、緊張感をもって状況を把握・分析し、また、その結果に基づく対応に追われていることと存じます。イノベンティアは、微力ではありますが、こういった社会の状況を含め、常に状況を把握しつつ、クライアントの皆様の事業活動を、法律・知財の両面でサポートしてまいりたいと考えています。
さて、イノベンティアの過去1年の動きを見ると、昨年7月に吉田伊知朗弁護士・弁理士・博士(工学)を迎え、また、本日より、山下耕一郎弁理士を迎えることとなりました。吉田弁護士は、我が国の弁護士、弁理士の資格を有するほか、米ノースカロライナステート大学で科学修士を、東京大学で博士(工学)を、それぞれ取得したほか、米ワシントン大学ロースクールで法学修士(LL.M.)も取得しています。また、山下弁理士は、横浜国立大学工学部物質工学科を卒業し、東京工業大学(現・東京科学大学)大学院総合理工学研究科物質電子化学専攻博士課程前期を修了後、2006年に弁理士資格を取得し、特許事務所、法律事務所、および企業知財部(出向)において、約20年間にわたって化学分野における実務経験を蓄積してきました。これらの人員を得て、イノベンティアは、法務と技術の両面において、一層幅広いクライアントニーズに応えられるものと考えております。
今後、世界が動き、周辺環境がどのように変化しても、イノベンティアは、法務・知財を軸にこれまで培った知見を最大限活用し、そのときどきの情勢に合わせてクライアントの皆様の企業活動を柔軟に支え続けます。引き続き、皆様のご指導、ご鞭撻をいただきますようお願いしつつ、10周年に向けて、さらに皆様のお役に立てる事務所となることを目指したいと思います。今後とも、どうぞ宜しくお願い致します。
令和7年4月1日
イノベンティア・グループ代表
弁護士・弁理士・NY州弁護士 飯 島 歩